翡翠のように鮮やかな緑色をまとった「三陸翡翠あわび」。
この美しい輝きを放つあわびの稚貝の貝殻を封入した、3種類のアクリル樹脂封入標本を販売開始いたしました。
三陸翡翠あわびは、岩手県大船渡市に拠点を置く「元正榮(げんしょうえい) 北日本水産株式会社」が手がける、完全陸上養殖のあわびです。約40年にわたり、親子三代で岩手県大船渡市にて養殖を続けてきました。
「年々、海からあわびが減っている」――。
その危機感から始まった養殖への挑戦は、決して平坦な道ではありませんでした。水質管理の難しさに加え、津波やコロナ禍、海外輸出制限など、数々の困難に直面してきました。
東日本大震災では会社が全壊。
設備をゼロから作り直し、養殖あわびの販売を再開できるまでに、実に6年の歳月を要しました。
(写真は東日本大震災当時の養殖場被災の様子)
そして、いよいよ「これから」という思いで歩みを進めていた矢先。
2025年2月26日、大船渡市で山林火災が発生します。
資材置き場や海水ポンプは焼失し、水槽には汚水が残り、250万個のあわびが全滅。とても養殖を再開できる状況ではありませんでした。
残った貝殻も、処分するほか活用の道がありません。
「せめてこの翡翠色の美しいあわびを、何かに生かせないか」――。
そんな一縷の思いから生まれたのが、このアクリル樹脂封入標本です。
翡翠の名にふさわしい緑の輝き。
大小さまざまな貝がアクリルの中で煌めき、裏面には真珠光沢が広がります。
封入した一番小ぶりな貝殻でさえ、このサイズに育つまで最低5か月を要します。食品用としてのあわびは8センチほどですが、このサイズに育つには3年の年月がかかります。
それほどに、あわびの養殖は長く果てしない営みなのです。
形状はキューブとプレート、成長過程を表した封入標本の3種類をご用意しました。
数々の困難を越え、姿を変えてよみがえった「あわびの翡翠」。
どうぞ、その美しさを手に取ってご覧ください。
「翡翠三陸あわび 樹脂封入標本」商品ページはこちら
※本商品の売上から原価・必要経費を除いた金額を、『元正榮 北日本水産株式会社』の活動支援に充てさせていただきます。
元正榮 北日本水産株式会社 についてはこちら
■ウサギノネドコ京都店SNS
京都店 Facebook page
京都店 Instagram
京都店 X
■ウサギノネドコ東京店SNS
東京店 Facebook page
東京店 Instagram
東京店 X