現在、ウサギノネドコ カフェにて展示していますこの模型。
「なんじゃこりゃ???」と思わず叫んでしまいそうな造形ですよね?

これはゲームや映画などの架空世界の生物ではありません。現在の地球上に生存している「ツノゼミ」という昆虫の模型なんです。

モデルになっているのは南米に生息する「ヨツコブツノゼミ」というツノゼミの一種。実物の35倍スケールで製作されています。

ツノゼミはカメムシ目に属する昆虫で、ツノゼミ科には3000を超える種が知られています(同じカメムシ目ではあるものの、セミとは遠縁)。

このツノ、「前胸背板(ぜんきょうはいばん)」という部位が膨らんでいるのですが、何の役割でこのような造形に至っているかはまだ解明されていないとか…。

横から見るとこんな造形。

実はよーく見ると、模型の手前には1cmにも満たない実物の「ヨツコブツノゼミ」も展示しておりまして…

「あ!同じかたち!」とお分かりいただけるかと思います。

ヨツコブツノゼミの模型の製作者は吉田雅則さん。
Sola cube Microのミクロ生物のモデリングもしてくださった方でもあります。

九州大学総合研究博物館で行われた「新種発見!昆虫冒険紀行」のために模型は製作されましたが、ウサギノネドコで展示している模型はその簡易塗装バージョン。博物館で展示した模型とは別の模型を展示しています。

こちらは3D造形されたデータ上のツノゼミ。
3Dプリントする前には、パーツ毎に分割されます。

パーツ毎に3Dプリントし、組み上げていきます。

現在発売中の「CGWORLD 2018年4月号 vol.236」では、6ページにもわたって、吉田さんがヨツコブツノゼミを開発されたエピソードが掲載されています。興味のある方は是非お読みになってください。

またツノゼミに興味を持った方は、ツノゼミの専門家、丸山宗利先生による「ツノゼミ ありえない虫 」を是非お読みになってください。バラエティに富んだ造形を眺めるだけで楽しいですよ〜。

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