掛蓬莱

ウサギノネドコにちなんだお正月飾り「掛蓬莱」を作りました。
青々としたヒカゲノカズラに、庭で育てているセンリョウとシダを合せ、宿の床の間に飾っています。

“ウサギノネドコ”という会社名はヒカゲノカズラ、という植物の別名から付けられました。
ヒカゲノカズラはツル状のシダ植物で、繁殖力が強く切ったあとも長く緑色を保ち、古くから縁起の良い植物とされています。

古事記の中では有名な天の岩戸開きの場面に登場します。

 ”天宇受売命、天の香山の天の日影を手次に繋けて……”

この「天の日影」とはヒカゲノカズラであると言われています。
天照大神が岩屋戸に隠れてこの世が真っ暗になってしまったところ、天宇受売命(アメノウズメノミコト)がヒカゲノカズラをたすき掛けにして岩戸の前で舞い踊ります。
これをきっかけに天照大神が岩屋戸から出て、再びこの世が明るくなりました。

本年は多くの皆さまに支えられて会社設立1周年を迎えることができました。
ヒカゲノカズラにちなみまして、皆さま明るく良い年を迎えられますようお祈り申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。